masacazu blog

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ハピネス

こんにちは。マサカズというものでございます。

このままだと三日坊主以下になってしまうこのブログ、頑張って更新してみる。

 

今回は惡の華でおなじみの押見修造先生のハピネスという漫画を紹介する。ペルソナ5はまた後日。

 

惡の華がとても好きになり、そこから押見修造作品を読み漁った。スイートプールサイドとか面白いのでおススメ。

 

ハピネスも最初2巻まで追っていたが、ファンボーイのくせにいつのまにか存在を忘れていた。そして最近になって完結したとの噂が入ってきてその存在を思い出し、一気に10巻まで購入し、1〜10巻まで一気読みした。

 

ここから内容についての感想を書いていくが、ネタバレ盛りだくさんなので読んでいない人は注意してほしい。

 

ストーリーは、序盤はよくある感染系人外モノ(グールとか)だと思っていたのだが、中盤から一気に話が変わる。神や宗教の話だったり、生命とは何か、と言ったテーマに変わるところがとてもうまいと思った。

キャラクターについて。

一人一人の立場がはっきりとしていて、とてもキャラが立っていたと思った(キャラの役割配分が惡の華にめちゃくちゃ似ているが)。

 

岡崎誠:話を進める人、という意味では主人公であるが、後半からはほぼ空気。ノラの姿を追い続ける点が春日くんにそっくりだった。お母さんの誠を思う姿には心を打たれた。桜根の親との対比構造が見えた(桜根に関しては本人が悪いところもあるが)。

 

五所雪子:この物語の主人公と言っても過言ではないだろう。最初から最後まで健気でカッコよかった。どこかで闇落ちの展開が来るかと思っていたが、この子が闇落ちしたらバッドエンド以外の何物でもないのであのままでよかった。おばあちゃんになっても岡崎の前では口調が変わらないというのがとてもいい演出で、変わらない岡崎に合わせているのかなぁ、としみじみ思った。須藤さんの理解できていない理解者、という立ち位置がとても好き。

 

大野勇樹:個人的にはこの作品での1番の被害者だと思う。高校時代と10年後桜根に利用されるところまで、終始吸血鬼に翻弄されていた悲しい人物。人間としての欲望や吸血鬼としての習性を抑えきれなかった成れの果てと思うが、それでも最後改心し、救われた(?)のは良かったと思う。

 

ノラ:わかりやすいまでの惡の華における仲村さんポジション。序盤はただ場を乱すキャラ、全ての元凶だと思っていたが、最後ではその過去が明らかになり、ノラもまた被害者であることが判明。太古のムラ社会負の遺産的な存在。ここから吸血鬼はなんだったのか、という考察ができそうである。

また、体がバラバラにされても生きていることから、命とはなんなのか、と言ったテーマを体現するキャラでもあったと思う。脳が動けば、心や思いがあればそれは生きているというのが押見先生の意見なのかもしれない。

 

桜根:この漫画はこのキャラなしではこんなに面白くならなかっただろう。己が神に選ばれるべきであるという考え、その神と同じことをする事で認められてもらおうとする事、それら全てが我々にも少なからずあると思う。自分が優秀であると思い込んでいるからこその歪み。吸血鬼よりも恐ろしい人間かもしれない。

 

と、キャラの説明や感想を書いていたが、この作品全体の感想を書いた気分である。

全体的には押見節が全開の作品だったなぁ、と思った。10年後に飛んだ時はキター!と叫んだぐらい。また、先ほども書いたが、ヒロインがずっとヒロインしていたのがとても印象的だった。

 

表現について

 

セリフが少なく、情景描写が多めなのでザッと読めてしまうが、細かい描写がとてもうまいので、何度も読み返すのを推奨する。

また、グロい作品がそんなに得意ではなかったので終盤のシーンで一瞬ウッとなってしまった。苦手な方にはあまりお勧めできないかもしれない。

 

押見先生の作品は終盤の後日談がとても良く、この作品ではタイトルのハピネスを回収するような展開だった。それぞれのキャラにとってのハピネス、幸福とは何か、というタイトル回収の流れがとても綺麗だなーと思った。先も述べた五所さんの最期が、この作品のテーマを全て表現されていたと思った。

 

以上、ハピネスの感想でした。

押見修造先生の作品の中でも特に人を選ぶ作品だったが、読了感は相当なものなので、是非読んでみてほしい。

 

それではまた次回。